発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017239783
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67歳女性。検診にて胸部異常陰影を指摘され、呼吸器内科へ受診となった。胸部CTでは左下葉S9領域に径5cm大の腫瘍を認め、気管支鏡下生検によりEGFR変異陽性肺腺癌(T2bN3αM0、臨床病期IIIB期)と診断された。放射線化学療法を勧めたが患者が拒否したため切除後に化学療法を行う方針とした。手術は後側方切開下に左下葉舌区切除し、拡大気管支形成、縦隔郭清を施行した。術後5週間からはCBDCA+PTXを6クール施行した。維持療法としてgefitinibが行われたが、投与中に多発脳転移を発症したため、γナイフ治療を施行後、CDDP+PEMを4クール継続して、維持療法としてerlotinib hydrochlorideを投与した。術後6年4ヵ月経過現在、無再発生存中である。
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