呼吸器・食道手術周術期における口腔ケアとリハビリテーションの現状 呼吸リハビリテーション
導入化学放射線療法中の呼吸リハビリテーションは呼吸機能を改善させるか
徳永 義昌
1
,
垂水 晋太郎
,
横見瀬 裕保
1香川大学 呼吸器・乳腺内分泌外科
キーワード:
Carboplatin
,
肺腫瘍
,
禁煙
,
後向き研究
,
治療成績
,
努力呼気肺活量
,
Docetaxel
,
呼吸理学療法
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
放射線化学療法
,
導入化学療法
,
フローボリューム曲線
Keyword:
Forced Expiratory Volume
,
Lung Neoplasms
,
Retrospective Studies
,
Carboplatin
,
Smoking Cessation
,
Treatment Outcome
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Induction Chemotherapy
,
Chemoradiotherapy
,
Docetaxel
pp.47-52
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016107866
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導入化学放射線療法中の呼吸リハビリテーションは呼吸機能を改善させるか検討した。導入化学放射線療法を行った82例を対象とした。導入化学放射線療法により、努力性肺活量(FVC)および1秒量(FEV1)で有意な改善を認めた。呼吸障害を有する患者は、ない患者と比較して有意にFVCおよびFEV1で改善を認めた。導入化学放射線療法後の拡散能(DLCO)は、呼吸障害の有無にかかわらず有意に低下した。習慣的喫煙者および喫煙経験者では、有意にFEV1の改善を認めた。治療関連死は認めず、呼吸器合併症は6.1%に認めた(肺炎3例、在宅酸素療法を必要とする低酸素血症2例)。術後呼吸器合併症の発生率に関して、呼吸障害の有無では有意差を認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016