呼吸器・食道手術周術期における口腔ケアとリハビリテーションの現状 口腔・嚥下機能の管理
高齢者肺切除例における術前の歯科への口腔ケア介入依頼状況と術後肺炎発症率
星川 康
1
,
丹田 奈緒子
,
松田 安史
,
勝俣 博史
,
野津田 泰嗣
,
渡邉 龍秋
,
新井川 弘道
,
野田 雅史
,
桜田 晃
,
近藤 丘
,
岡田 克典
1東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野
キーワード:
術後合併症
,
術前管理
,
肺炎
,
肺切除
,
高齢者歯科医療
,
院内死亡率
,
アウトカム評価(保健医療)
,
後向き研究
,
口腔ケア
Keyword:
Pneumonia
,
Preoperative Care
,
Pneumonectomy
,
Postoperative Complications
,
Retrospective Studies
,
Hospital Mortality
,
Outcome Assessment (Health Care)
,
Dental Care for Aged
pp.25-29
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016107864
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高齢者肺切除例における術前の歯科への口腔ケア介入依頼状況と術後肺炎発症率について検討した。肺切除術を施行した65歳以上の159例(男性103名、女性56名、65~84歳)を対象とした。術前の歯科医師による口腔ケア介入は61例で施行された。術後肺炎は4例で発症し、1例が死亡した。術前歯科医師への口腔ケア介入依頼率は、2013年30.3%、2014年45.8%と2014年で増加傾向を認めた。術後肺炎は2013年3例、2014年は1例で発症した。2013年の術後肺炎発症例3例中1例が在院死した。2014年には在院死はなかった。2013年の3例中2例はいずれも術前歯科非介入例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016