呼吸器・食道手術周術期における口腔ケアとリハビリテーションの現状 口腔・嚥下機能の管理
周術期管理センター導入による組織横断的な呼吸器外科周術期管理法
下田 篤史
1
,
宗 淳一
,
足羽 孝子
,
村田 尚道
,
福田 智美
,
小林 求
,
鳥越 英次郎
,
牧 佑歩
,
杉本 誠一郎
,
山根 正修
,
豊岡 伸一
,
大藤 剛宏
,
三好 新一郎
1岡山大学 呼吸器外科
キーワード:
医療費
,
入院期間
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
チーム医療
,
アウトカム評価(保健医療)
,
診断群別包括支払い方式
,
周術期管理
Keyword:
Health Expenditures
,
Diagnosis-Related Groups
,
Lung Neoplasms
,
Length of Stay
,
Patient Care Team
,
Pneumonectomy
,
Outcome Assessment (Health Care)
,
Perioperative Care
pp.20-24
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016107863
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周術期管理センター(PERIO)導入による組織横断的な呼吸器外科周術期管理法について検討した。呼吸器外科における原発性肺癌手術例のうち、80歳以上の127例を対象とした。PERIO導入前群、PERIO導入後前半群、PERIO導入後後半群の3群に分類した。導入前群に比べて、導入後前半群、導入後後半群いずれにおいても、ND1以下の縮小リンパ節郭清や充実性肺癌に対する部分切除などの姑息的手術は減少した。導入後は、姑息的手術の割合が有意に減少しているにもかかわらず、術後合併症の発生が増加していなかった。在院死亡例は、導入前群、導入後前半群に1例ずつ認め、死因はいずれも間質性肺炎急性増悪であった。術後在院日数は、導入により長期入院例が減少した。病院利益は増加の傾向にあった。また、病院負担額が著しい症例(赤字例)が減少していた。
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