発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015199758
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56歳男。勤務中に機械で胸部を前後から挟まれ、心肺停止の状態で同僚に発見され、発見から約3分後に機械をはずされ、心臓マッサージによる心蘇生後にドクターヘリにて当院搬送となった。搬送時、頭部の著明なうっ血、両側の眼球結膜下出血、頸部から胸背部にかけての点状出血を認め、外傷性窒息と診断し、ICU入室後、呼吸・循環管理下に脳低体温療法を開始した。復温中にアミラーゼの上昇を認めたが、FUTの投与にて改善した。脳低温療法終了の翌日(第5病日)には開眼し、徐々に意識レベルの改善を認め、第7病日よりリハビリテーションを開始した。その後も高次機能障害、麻痺などの後遺症は認めず、第12病日に退院となり、第18病日には会社復帰した。
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