発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015108500
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固形癌切除の大原則は病理学的完全切除(R0切除)であるが、中皮腫では剥離面が胸膜であるためR0切除は理論的に不可能で、肉眼的病変の完全切除(MCR)が目標になる。MCRを目的として、胸膜切除/肺剥皮術(P/D)および胸膜肺全摘術(EPP)の術式が選択されている。上皮型、早期病変に対し、EPPまたはP/DでMCRを達成し、集学的治療を完遂した集団の治療成績は比較的良好である。悪性胸膜中皮腫の外科治療の現況について述べた。
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