発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012314022
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縦隔悪性リンパ腫8例を対象に、診断、治療、臨床病理学的因子を検討した。その結果、発見動機は検診5例、有症状3例であった。白血球数高値は2例、CRP高値は4例、可溶性インターロイキン2受容体高値5例、LDH高値3例であった。最大腫瘍径中央値は8.5(1.5~4)cmで、7例が7cm以上の巨大な腫瘍であった。PET-CTを5例に施行し、いずれも中等度以上のFDG集積を認め、うち2例は非常に高度の集積であった。診断方法はCTガイド下針生検5例、胸腔鏡補助下生検および切除術1例、小開胸生検1例、胸腺摘出術1例であった。組織型は結節硬化型Hodgkinリンパ腫3例、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫3例、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫/白血病1例、胸腺MALTリンパ腫1例であった。治療は手術2例、化学療法もしくは化学療法+放射線療法6例であった。生存期間中央値は34.5(10~71)ヵ月で、全例が生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012