発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008042667
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6歳女児。高免疫グロブリンG症候群患者で、主訴は発熱、咳嗽であった。胸部X線像で右肺野に鏡面像を伴う空洞性病変、左上肺野の内部に腫瘤を伴う空洞性病変、さらに左下肺野にも空洞性病変を認めた。喀痰培養よりAspergillus fumigatusが検出され、抗生剤および抗菌剤により全身状態は改善したが、空洞性病変に変化を認めなかったため、右中葉および左上葉切除術および左下葉肺嚢胞縫縮術を2期的に施行した。晩発性肺瘻のため2回の肺瘻閉鎖術を要したが、最終手術後の経過は良好で軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007