発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004289036
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5ヵ月女(Down症).正常分娩にて出生し,チアノーゼを認めたため新生児ICUに収容され,完全型房室中隔欠損症,卵円孔開存,動脈管開存と診断された.利尿薬内服による外来経過観察中,4ヵ月時点で体重増加不良が著しく,心カテーテル検査上,重症肺高血圧症を指摘され,手術施行となった.術後,体外循環脱時よりnitroglycerin持続投与を行い,術翌日より肺動脈圧が漸増し,低酸素血症も遷延したためNOガス吸引を開始した.しかし更に肺動脈圧は上昇し,気管吸引時には体血圧以上となる肺高血圧クライシスの頻度が増加したため,sildenafil citrateを経鼻胃管から投与開始したところ,良好な結果が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2004