発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006034936
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冠状動脈バイパス術(CABG)例の頸動脈プラーク(CAP)性状と術後脳梗塞との関連を検討した.対象は,術前に頸動脈エコー(CUS)を行ったCABG93例(男性80例,女性13例・平均65.5歳)であった.CUSで90例(96.8%)に異常を認め,トータルプラークスコア(TPS)は平均15.75,プラークの性状は,均一な内部エコーのHmPが80例(86.0%),HmP高総和は平均5.44mm,不均一な内部エコーのHtPが54例(58.1%),HtP高総和(HtPS)は平均8.82mmであった.TPSに対するHtPSの比率(HtPS/TPS)は0.3未満30例,0.3~0.6未満15例,0.6以上9例で,0.3以上を高リスクプラーク群(全体の25.8%)とした単変量解析では年齢,糖尿病(DM),重症冠疾患(LMT,3枝病変)が有意に関連していた.50%以上の狭窄病変は22例(23.7%)で,DM,脳血管イベントの既往が有意に関連していた.周術期脳梗塞は4例(4.3%)で,術中1例,術後非急性期に3例(全例HtPS/TPSが0.3以上)であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005