特集 自然免疫活性化プラットホームとなるオルガネラとそのシグナル伝達
せるてく・あらかると
TLRはどこで何をするのか
谷村 奈津子
1
1東京大学医科学研究所 感染遺伝学分野
キーワード:
エンドソーム
,
シグナルトランスダクション
,
小胞体
,
リガンド
,
自然免疫
,
Toll-Like Receptors
,
Toll-Like Receptor 9
Keyword:
Endoplasmic Reticulum
,
Immunity, Innate
,
Ligands
,
Endosomes
,
Signal Transduction
,
Toll-Like Receptors
,
Toll-Like Receptor 9
pp.584-586
発行日 2015年5月22日
Published Date 2015/5/22
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「核酸をリガンドとするToll様受容体(TLR)は,自己由来の核酸を認識しないようにするため,細胞内ではオルガネラ内に限局して分布する」.これは自然免疫のキープレーヤーの1つであるTLRについて長い間信じられてきた仮説でした.形質膜を自己と非自己の識別のボーダーラインとして利用しているイメージ.これは非常に理解しやすい識別機構ですが,残念ながら最近の知見からみると,必ずしも正確ではないようです.
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