特集 自然免疫活性化プラットホームとなるオルガネラとそのシグナル伝達
腸管上皮組織恒常性維持のための自然免疫とオートファジー
矢野 環
1
,
長井 広樹
1東北大学 大学院薬学研究科生命機能解析学分野
キーワード:
自食作用
,
Crohn病
,
シグナルトランスダクション
,
細胞接着
,
疾患モデル(動物)
,
上皮
,
腸
,
ホメオスタシス
,
自然免疫
,
ノックアウトマウス
,
遺伝的素因(疾患)
,
ATG16L1 Protein
Keyword:
Autophagy
,
Cell Adhesion
,
Disease Models, Animal
,
Crohn Disease
,
Epithelium
,
Homeostasis
,
Immunity, Innate
,
Intestines
,
Signal Transduction
,
Mice, Knockout
,
Genetic Predisposition to Disease
,
ATG16L1 Protein, Human
pp.580-583
発行日 2015年5月22日
Published Date 2015/5/22
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オートファジーはタンパク質や脂質,さらにタンパク質凝集体からミトコンドリア,細菌まで1000倍以上もサイズが異なる様々な基質を分解することのできる代謝系であることから,多様な生命現象に深く関与している.近年の全ゲノム関連解析により,炎症性腸疾患における自然免疫シグナルとオートファジーの重要性が明らかとなってきた.腸管炎症発症には腸管上皮組織の破綻が重要で,本稿では腸管上皮恒常性維持におけるオートファジーの機能と自然免疫シグナルの関与について最近の知見を紹介する.
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