特集 自然免疫活性化プラットホームとなるオルガネラとそのシグナル伝達
細胞内アミノ酸輸送に依存した新たなTLRシグナル制御機構
小林 俊彦
1
,
反町 典子
1国立国際医療研究センター研究所 分子炎症制御プロジェクト
キーワード:
Amino Acids
,
リソソーム
,
エンドソーム
,
シグナルトランスダクション
,
Toll-Like Receptors
,
Amino Acid Transport Systems
,
Toll-Like Receptor 7
,
Toll-Like Receptor 9
,
Vacuolar Proton-Translocating ATPases
,
酸性化
,
小胞
,
SLC15A4 Protein
,
Mechanistic Target of Rapamycin Complex 1
Keyword:
Mechanistic Target of Rapamycin Complex 1
,
Amino Acids
,
Lysosomes
,
Endosomes
,
Signal Transduction
,
Amino Acid Transport Systems
,
Vacuolar Proton-Translocating ATPases
,
Toll-Like Receptors
,
Toll-Like Receptor 7
,
Toll-Like Receptor 9
,
SLC15A4 Protein, Human
pp.557-561
発行日 2015年5月22日
Published Date 2015/5/22
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自然免疫系の要であるTLRは,細菌,ウイルスや死細胞など,様々な分子を認識し,炎症応答を誘導する.近年の研究によって,TLRのシグナル制御におけるエンドソーム/リソソームの重要性が明らかになってきた.エンドソーム/リソソーム内に局在する核酸認識TLRにおいては,小胞内の環境によって炎症シグナルの質やタイミングが制御される.その一方で,小胞内の環境を制御する分子機構についてはまだ未知の部分が多い.本稿では,エンドソーム/リソソームにおけるアミノ酸の輸送を介したTLRシグナル伝達の新しい制御機構について解説する.
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