特集 エンドソームの多彩な機能:細胞内分子輸送の新ルートマップ公開
リサイクリングエンドソームとリソソームを結ぶ新規膜輸送経路
松井 貴英
1
,
福田 光則
1東京大学 大学院医学系研究科分子生物学分野
キーワード:
自食作用
,
リソソーム
,
エンドソーム
,
Transferrin Receptors
,
鉄
,
細胞内取込み
,
膜輸送
,
Amino Acid Transport Systems
,
タンパク質分解
,
Mechanistic Target of Rapamycin Complex 1
,
Rab12 Protein
Keyword:
Mechanistic Target of Rapamycin Complex 1
,
Autophagy
,
Endocytosis
,
Iron
,
Lysosomes
,
Receptors, Transferrin
,
Endosomes
,
Amino Acid Transport Systems
,
Proteolysis
,
Rab12 Protein, Rat
pp.132-137
発行日 2015年1月22日
Published Date 2015/1/22
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これまで,細胞内に取り込まれたトランスフェリン受容体などの細胞膜タンパク質は,リサイクリングエンドソームを経由して細胞膜へと戻され,再利用されると考えられてきた.しかし,このような分子にも必ず寿命があり,いつまでも再利用され続けるわけではない.最近,筆者らはリサイクリングエンドソームに選別された細胞膜タンパク質の一部がリサイクリングエンドソームからリソソームへの新規の膜輸送経路を介して分解を受けることを見いだし,その制御因子として低分子量Gタンパク質Rab12を同定することに成功した.本稿では,この膜輸送経路の発見の経緯とその機能について紹介したい.
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