特集 IL-20以降の新しいインターロイキンの機能と関連疾患
IL-22と新しいIL-10ファミリー(IL-19、20、22、24、26)
石舟 智恵子
1
,
安友 康二
1徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部生体防御医学分野
キーワード:
Interleukin-10
,
シグナルトランスダクション
,
遺伝子発現調節
,
トランスジェニックマウス
,
マクロファージ
,
自然免疫
,
Th17細胞
,
Interleukin 19
,
Interleukin 20
,
Interleukin 22
,
Interleukin 24
,
Interleukin 26
Keyword:
Gene Expression Regulation
,
Immunity, Innate
,
Macrophages
,
Mice, Transgenic
,
Signal Transduction
,
Interleukin-10
,
Th17 Cells
,
Interleukin-24
,
IL26 Protein, Human
,
Interleukin-22
,
IL19 Protein, Human
,
Interleukin 20
pp.751-757
発行日 2012年6月22日
Published Date 2012/6/22
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
IL-19, 20, 22, 24, 26は 1995〜 2001年にかけて同定された,タンパク質の構造が類似したサイトカインである.IL-22, 26は免疫担当細胞から, IL-19, 20, 24は免疫担当細胞および組織細胞から産生され,皮膚,消化器,呼吸器での役割が多数報告されている.また,ヒトの炎症性疾患・感染症などとの関連性も明らかになりつつある.特に, IL-22産生細胞は自然免疫のリンパ系細胞( ILC), Th17など多様なサブセットが存在し,宿主の防御,組織の炎症・保護など多彩な役割を担っている.これらの構造・機能が類似したサイトカインの個別の役割を紐解くためには,細胞や組織に着目した時空的な制御機構を明らかにしていく必要がある.
Copyright © 2012, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.