特集 オプトジェネティクスを用いた神経機能操作の現在地:光で行動をコントロールする
ショウジョウバエ幼虫を用いて定型運動の制御機構を探る
能瀬 聡直
1
1東京大学 大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻
キーワード:
Calcium
,
移動運動
,
運動ニューロン
,
介在ニューロン
,
光刺激
,
ショウジョウバエ属
,
動物の行動
,
幼生
,
行動制御
,
光遺伝学
Keyword:
Behavior, Animal
,
Calcium
,
Drosophila
,
Locomotion
,
Larva
,
Interneurons
,
Motor Neurons
,
Photic Stimulation
,
Behavior Control
,
Optogenetics
pp.249-254
発行日 2014年2月22日
Published Date 2014/2/22
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動物の行動の背景にある定型的な運動出力パターンはどのようにして生成されるのか.本稿では,オプトジェネティクス(光遺伝学)による活動操作を,個体全体や局所神経組織に適用可能なショウジョウバエの幼虫を用いて,定型運動を生む神経回路の仕組みを明らかにしようとする筆者らの研究を紹介する.特に,ぜん動運動に伴う体の前後に沿った神経活動伝播の制御における,運動ニューロンや介在ニューロンの役割を明らかにした最近の研究について解説する.
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