特集 がんにおける代謝リプログラミング:低酸素・低栄養環境で増殖するための戦略
がん代謝変化と腫瘍血管新生機構
落合 淳志
1
1国立がん研究センター東病院 臨床開発センター臨床腫瘍病理分野
キーワード:
病的血管新生
,
疾患モデル(動物)
,
腫瘍
,
代謝
,
酸素欠乏
,
間質細胞
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
栄養失調
,
分子標的治療
,
腫瘍微小環境
Keyword:
Hypoxia
,
Disease Models, Animal
,
Metabolism
,
Neovascularization, Pathologic
,
Neoplasms
,
Stromal Cells
,
Malnutrition
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
Molecular Targeted Therapy
,
Tumor Microenvironment
pp.162-166
発行日 2014年1月22日
Published Date 2014/1/22
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がん組織はがん細胞と間質細胞で構成され,それらの相互作用により特徴的な微小環境を作り出している.がん組織では腫瘍の増殖に伴って血管新生が引き起こされるが,腫瘍中心部の壊死などにより低酸素・低栄養になると考えられている.がん組織において酸素は血管からの拡散で組織内に分布し,血管新生には間質細胞が産生するVEGFの活性化が必要とされる.また,がん代謝の変化はこのようながん組織における血管形成と深く関わっていることがわかってきた.
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