特集 抗腫瘍血管新生療法の新展開
Vasohibinファミリーによる腫瘍血管新生の調節
佐藤 靖史
1
1東北大学加齢医学研究所 腫瘍循環研究分野
キーワード:
腫瘍遺伝子発現調節
,
病的血管新生
,
血管内皮
,
腫瘍
,
アミノ酸配列相同性
,
内皮細胞
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
VASH1 Protein
,
系統樹
,
VASH2 Protein
Keyword:
Endothelium, Vascular
,
Neovascularization, Pathologic
,
Neoplasms
,
Gene Expression Regulation, Neoplastic
,
Sequence Homology, Amino Acid
,
Endothelial Cells
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
VASH1 Protein, Human
,
VASH2 Protein, Human
pp.44-47
発行日 2015年12月22日
Published Date 2015/12/22
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Vasohibinファミリーは筆者らが発見した血管新生調節を担う新規ファミリーである.まず初めに,血管新生刺激に反応して内皮細胞で発現誘導され,血管新生を負にフィードバック調節する血管新生抑制因子として vasohibin-1( VASH1)を単離・同定し,次に VASH1のホモログとして vasohibin-2( VASH2)を単離・同定した. VASH1は主に血管新生を停止させるために機能するのに対し, VASH2は VASH1と拮抗して血管新生を促進するために機能しており,これら 2つの分子はがんの発育・進展において重要な役割を担っている.
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