特集 血液脳関門:BBBの概念提唱から百年の時を越えて捉えたその実体
血液脳関門のin vivo輸送機能解析へのPET分子イメージングの応用
高島 忠之
1
,
新垣 友隆
,
尾上 浩隆
,
渡辺 恭良
1持田製薬創薬研究所 薬物動態安全性研究室
キーワード:
炭素放射性同位体
,
Verapamil
,
血液脳関門
,
脳炎
,
P-Glycoprotein
,
分子プローブ
,
Oseltamivir
,
陽電子放射型断層撮影
,
分子イメージング
,
脳血管
,
薬物トランスポーター
Keyword:
Blood-Brain Barrier
,
Carbon Radioisotopes
,
Encephalitis
,
Molecular Probes
,
Verapamil
,
ATP-Binding Cassette, Sub-Family B, Member 1
,
Positron-Emission Tomography
,
Oseltamivir
,
Molecular Imaging
pp.971-976
発行日 2013年8月22日
Published Date 2013/8/22
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血液脳関門(BBB)の機能には脳毛細血管内皮細胞に発現している特定の薬物トランスポーターが重要な役割を果たしており,その機能変化は薬効・副作用の個人差の一因になると考えられる.薬物トランスポーターの機能変動を評価するためには,組織中の薬物濃度を個体レベルで解析する必要がある.近年,BBBでの薬物輸送をはじめとした組織移行性について,分子イメージング技術の1つであるPETを用いた解析が注目されている.本稿では,BBBのin vivo 輸送機能解析へのPETの応用について解説する.
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