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Cell Technology Volume 32, Issue 7 （June 2013）

細胞工学 32巻7号（2013年6月発行）

特集明らかになる褐色脂肪組織の機能:今、第三の細胞が目覚める

褐色脂肪細胞およびベージュ脂肪細胞の分化･発生の制御機構と生理学的役割篠田幸作 ¹ , 梶村真吾 ¹カリフォルニア大学サンフランシスコ校キーワード：シグナルトランスダクション , 転写因子 , 遺伝子発現調節 , エネルギー代謝 , 細胞分化 , 熱産生 , PPAR Gamma , 褐色脂肪細胞 , 白色脂肪細胞 , Myogenic Regulatory Factor 5 , PRDM16 Protein , ミトコンドリア脱共役タンパク質1 Keyword: Uncoupling Protein 1 , Cell Differentiation , Energy Metabolism , Gene Expression Regulation , Transcription Factors , Signal Transduction , Thermogenesis , Adipocytes, Brown , Adipocytes, White , PPAR gamma , Myogenic Regulatory Factor 5 , PRDM16 Protein, Human pp.769-773

発行日 2013年6月22日 Published Date 2013/6/22

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文献概要
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褐色脂肪細胞はエネルギーを消費して熱を産生することに特化した脂肪細胞であり，骨格筋と共通のMyf5 陽性の前駆細胞に由来する．その一方，白色脂肪組織中には様々な環境刺激によって分化誘導〔褐色化（Browning）〕される熱産生細胞（ベージュ脂肪細胞）が存在する．このBrowningを誘導する分子機構を解明することにより，エネルギー消費を亢進するという新しい肥満症治療への応用が期待されている．本稿では新たに明らかとなったBrowningを制御する転写因子群やシグナル伝達因子，そしてベージュ脂肪細胞のエネルギー代謝における役割を概説する．