特集 3D-エピゲノムが生む新たな生命情報:細胞のメモリーとリプログラミング機構に迫る
細胞核内構造の計測・分類
斉藤 典子
1
,
徳永 和明
,
松森 はるか
,
冨田 さおり
,
中尾 光善
1熊本大学発生医学研究所 細胞医学分野
キーワード:
遺伝子発現調節
,
核小体
,
顕微鏡検査法
,
コンピュータ画像解析
,
細胞分裂間期
,
自動分析
,
自動パターン認識
,
クロマチン
,
細胞核の構造
,
細胞核の形
,
エピゲノミクス
,
自己組織化
Keyword:
Autoanalysis
,
Cell Nucleolus
,
Chromatin
,
Image Interpretation, Computer-Assisted
,
Gene Expression Regulation
,
Interphase
,
Microscopy
,
Pattern Recognition, Automated
,
Cell Nucleus Structures
,
Cell Nucleus Shape
,
Epigenomics
pp.870-876
発行日 2012年7月22日
Published Date 2012/7/22
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間期細胞核内のクロマチンは,タンパク質やRNAからなる種々の超分子複合体,核内ドメインに取り囲まれ,それらと相互作用して制御されている.核スペックルや核小体などの核内ドメインは高次エピゲノムを支える基盤構造と言える.核内ドメインがどのように形成されるかについては不明な点が多いが,発生,分化,疾患で特徴的に変化することから,細胞状態を理解するための指標となっている.近年,ハイスループット顕微鏡などから得られる膨大な画像データをもとに,形態を定量化し,客観的に評価する手法が確立しつつあり,細胞核形態から細胞状態を高精度に予測する試みがなされている.
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