特集 3D-エピゲノムが生む新たな生命情報:細胞のメモリーとリプログラミング機構に迫る
核内構造観察のための超分解能蛍光イメージング技術
松田 厚志
1
,
平野 泰弘
,
平岡 泰
1情報通信研究機構
キーワード:
蛍光染料
,
蛍光顕微鏡検査法
,
理論モデル
,
共焦点顕微鏡検査法
,
細胞核の構造
,
三次元イメージング
,
Green Fluorescent Proteins
,
分子イメージング
,
エピゲノミクス
,
空間分解能
,
時間分解能
Keyword:
Fluorescent Dyes
,
Microscopy, Fluorescence
,
Models, Theoretical
,
Microscopy, Confocal
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Cell Nucleus Structures
,
Green Fluorescent Proteins
,
Epigenomics
,
Molecular Imaging
pp.863-869
発行日 2012年7月22日
Published Date 2012/7/22
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細胞記憶など高度な遺伝子発現の調節には,クロマチンの三次元的構造や核膜タンパク質などによる複雑な相互作用が関わると考えられている.しかし,従来の方法では,微細なクロマチン構造や個々のタンパク質複合体の本来の姿を直接可視化することが困難であった.近年,光学顕微鏡の回折限界を超える20〜 100nmの分解能を持つ超分解能の蛍光顕微鏡が開発された.核内の微小空間を立体視することでエピゲノム研究の新地平が開かれるかもしれない.研究の可能性を広げる超分解能蛍光イメージング技術の原理と実際をわかりやすく紹介する.
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