特集 活性酸素シグナル制御とレドックスホメオスタシス
種選択的高感度ROS・RNSイメージングを実現する有機小分子蛍光プローブ群の開発
浦野 泰照
1
1東京大学 大学院医学系研究科生体情報学分野
キーワード:
活性酸素
,
蛍光染料
,
細胞系
,
次亜塩素酸
,
電子伝達
,
ニトロソ化
,
Hydroxyl Radical
,
Fluorescein
,
Peroxynitrous Acid
,
一重項酸素
,
活性窒素
,
分子イメージング
,
Fluorexon
Keyword:
Cell Line
,
Fluorescent Dyes
,
Electron Transport
,
Hypochlorous Acid
,
Nitrosation
,
Reactive Oxygen Species
,
Hydroxyl Radical
,
Fluorescein
,
Singlet Oxygen
,
Reactive Nitrogen Species
,
Peroxynitrous Acid
,
Molecular Imaging
,
Fluorexon
pp.187-193
発行日 2012年1月22日
Published Date 2012/1/22
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活性酸素種(ROS)・窒素種(RNS)が,細胞内外のどの場所でどのようなタイミングで発生しているのかを知ることは,疾患の克服や新たな細胞機能解明につながると期待され,精力的な研究が現在,世界中で進行している.本目的を達する手法として,時々刻々と変化する生細胞応答を高感度に観測することを可能とする,蛍光プローブを活用したライブイメージング技術が近年汎用されている.そこで本稿では,筆者らがこれまでに開発することに成功してきた,各種ROS・RNSを種選択的に可視化する有機小分子ベースの蛍光プローブを中心に,その設計原理から生細胞系への適用する際の注意点,実際の観測事例まで幅広く紹介する.
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