特集 IL-20以降の新しいインターロイキンの機能と関連疾患
IL-33の機能と疾患
善本 知広
1
1兵庫医科大学先端医学研究所 アレルギー疾患研究部門
キーワード:
Allergens
,
Alzheimer病
,
Peptide Hydrolases
,
シグナルトランスダクション
,
壊死
,
炎症性腸疾患
,
関節リウマチ
,
好中球
,
疾患
,
疾患モデル(動物)
,
喘息
,
動脈硬化症
,
鼻アレルギー
,
アポトーシス
,
心筋虚血
,
敗血症
,
Interleukin 33
Keyword:
Interleukin-33
,
Alzheimer Disease
,
Allergens
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Asthma
,
Arteriosclerosis
,
Disease Models, Animal
,
Disease
,
Neutrophils
,
Necrosis
,
Peptide Hydrolases
,
Signal Transduction
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Myocardial Ischemia
,
Apoptosis
,
Sepsis
,
Rhinitis, Allergic
pp.792-799
発行日 2012年6月22日
Published Date 2012/6/22
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IL-33は IL-1βや IL-18と同様, IL-1ファミリーに属するサイトカインである.しかし,その構造,細胞内局在部位と産生機序は IL-1βや IL-18と大きく異なる. IL-33受容体を構成する ST2は Th2細胞とアレルギー担当細胞(好塩基球,マスト細胞,好酸球)上に発現することから, IL-33はアレルギー疾患の発症に関与する.一方,最近の研究から, IL-33は様々な疾患(関節リウマチ,炎症性腸疾患,虚血性心疾患,動脈硬化,神経疾患,敗血症など)の発症を制御(増悪・抑制)するきわめて重要なサイトカインであることが明らかとなった.
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