特集 IL-20以降の新しいインターロイキンの機能と関連疾患
IL-21の産生制御と疾患との関わり
須藤 明
1
,
中島 裕史
1千葉大学 大学院医学研究院遺伝子制御学
キーワード:
シグナルトランスダクション
,
抗ウイルス剤
,
抗腫瘍剤
,
自己抗体
,
疾患
,
ヘルパーT細胞
,
自然免疫
,
c-maf癌原遺伝子タンパク質
,
獲得免疫
,
Interleukin 21 Receptors
,
BTLA Protein
,
Interleukin 21
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antiviral Agents
,
Autoantibodies
,
Disease
,
T-Lymphocytes, Helper-Inducer
,
Immunity, Innate
,
Signal Transduction
,
Proto-Oncogene Proteins c-maf
,
Receptors, Interleukin-21
,
Adaptive Immunity
,
Interleukin-21
,
BTLA Protein, Human
pp.748-750
発行日 2012年6月22日
Published Date 2012/6/22
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IL-21は,自然免疫,獲得免疫,および腫瘍免疫において多彩な生物活性を示す.近年の研究により IL-21は Th17細胞,濾胞ヘルパー T細胞( Tfh細胞)などにより産生され,自己免疫疾患の発症に関与することが明らかとなり, IL-21阻害作用を有する薬剤の自己免疫疾患への臨床応用が期待されている.その一方で, IL-21は CD8+ T細胞や NK細胞を活性化し,ウイルスの排除や腫瘍免疫に関与することも示されており, IL-21投与により抗腫瘍効果を賦活化する臨床試験も開始されている.
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