topics
肥満細胞の基礎と最近の知見
伊藤 友章
1
1東京医科大学 皮膚科学分野
キーワード:
IgE
,
疾患モデル(動物)
,
蕁麻疹-色素性
,
皮膚炎-アトピー性
,
肥満細胞
,
肥満細胞症
,
Stem Cell Factor
,
Interleukin 33
Keyword:
Interleukin-33
,
Disease Models, Animal
,
Dermatitis, Atopic
,
Immunoglobulin E
,
Mast Cells
,
Mastocytosis
,
Urticaria Pigmentosa
,
Stem Cell Factor
pp.1114-1120
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015074186
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肥満細胞は,IgE受容体とc-kit受容体をもち,抗原で刺激されることにより,IgE受容体が活性化し,肥満細胞から脱顆粒が生じ,ヒスタミンやロイコトリエンC4やプロスタグランジンD2やIL-6やTNF-αなどさまざまなサイトカインが放出される.これにより,蕁麻疹やアナフィラキシーショックなどのⅠ型アレルギーが発症する.また肥満細胞にはToll -like受容体が存在しており,感染防御などに大きな役割をもつ.本稿では,肥満細胞の基礎と,最近われわれが報告した新たな肥満細胞の特徴についての研究内容を述べる.(「はじめに」より)
Copyright© 2014 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.