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画像診断2016年7月号特集「膠原病と類縁疾患の肺病変」
酒井 文和
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1埼玉医科大学国際医療センター画像診断科
pp.1434-1435
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZJ.0000002747
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関節リウマチ(RA)では,治療法の進歩に伴い薬剤性肺障害の頻度が増えていると思いますが,薬剤を中止して所見が改善した事実以外で,画像から薬剤性肺炎を積極的に疑う所見はあるのでしょうか?
膠原病に伴う間質性肺炎は予後などに関与し,重要な因子と思うのですが,膠原病に伴う細気管支病変は臨床的にどのような重要性があるのでしょうか? 例えば画像上,RAに伴う細気管支病変と感染症による細気管支炎は鑑別困難(合併もある)と思うのですが,臨床的にはそれを鑑別する意義はあるのでしょうか?
特集に述べられているように,PCP を代表とする非定型肺炎,薬剤性肺障害,膠原病肺の増悪の画像での鑑別は困難な場合が多いと思います.実際臨床では,私はほぼ並列に記載することが多いです.まとめに,免疫状態,服薬歴,臨床経過や検査所見で総合的に診断とありますが,具体的にはどのような場合は,どの疾患の可能性が高い,と言えるのでしょうか?
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