Japanese
English
Bedside Teaching
膠原病の肺病変
Pulmonary Involvement in Patients with Collagen-vascular Diseases
倉沢 和宏
1
,
福田 健
1
Kazuhiro Kurasawa
1
,
Takeshi Fukuda
1
1獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科
1Pulmonary Medicine and Clinical Immunology, Dokkyo University, School of Medicine
pp.555-561
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100870
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膠原病は全身の多臓器を障害する自己免疫性炎症疾患である.肺は膠原病でも最も侵されやすい臓器のひとつである.その障害は,間質性肺炎,肺胞出血,気道病変,肺高血圧症など多彩である.また,肺病変が膠原病の初発症状であることも多い.したがって,原因不明の肺病変をみた場合は膠原病によるものである可能性を常に考える必要がある.
また,膠原病患者では,膠原病自体による肺障害のほかに,治療による肺障害,すなわち免疫抑制剤による感染症(特に日和見感染症)および治療薬による肺障害も発症する.膠原病患者に肺病変をみた場合は,治療決定のため,原因が原疾患,薬剤,感染のいずれによるかの鑑別が重要である.
本稿では,肺病変からみた膠原病,治療による肺障害,特にリウマチ治療による肺疾患について述べてみたい.
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