特集 ビギナーのための産婦人科画像診断 ―万事解決Q&Aアプローチ―
4章 卵巣と子宮内膜症 Q6 子宮内膜症における癒着の程度を,MRIを中心とした画像診断でどのように客観的に評価し,記述すべきでしょうか?
小林 大悟
1
,
今岡 いずみ
1
1神戸大学大学院医学研究科放射線医学分野
キーワード:
子宮内膜症
,
下腹部痛
Keyword:
子宮内膜症
,
下腹部痛
pp.1154-1155
発行日 2026年9月25日
Published Date 2026/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000007213
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● まず,癒着所見の記載されたレポートは,術式選択や術中合併症リスクの予測に有用だということを意識する.その上で,以下を評価する.
① 癒着を示唆する所見:T2強調像を中心に,臓器間に連続する索状・板状低信号域や,正常脂肪層・腹膜間隙の消失を評価する.線維化組織内の小さなT1強調像での高信号は,出血成分を伴う子宮内膜症性病変の存在を支持する.
② 二次的サインの活用:後腟円蓋挙上,子宮・卵巣偏位,Douglas窩閉鎖,腸管ループの異常屈曲など,癒着による正常解剖の歪みを評価する.
③ コンパートメントに基づく記述:ESURが提唱している,骨盤内を中央・前方・後方・側方コンパートメントに分ける方法は,癒着の範囲や周囲臓器への波及を系統的にとらえるのに便利である.
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