特集 診断に役立つ腹膜の解剖と疾患知識
腹部の膜配列と癒合筋膜:画像読影のための基本原理
秋田 恵一
1
,
杉山 夕月
1
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科臨床解剖学分野
キーワード:
腸間膜
,
癒合筋膜
,
上腸間膜動脈の回転
,
膵の動脈の分布
Keyword:
腸間膜
,
癒合筋膜
,
上腸間膜動脈の回転
,
膵の動脈の分布
pp.240-246
発行日 2026年2月25日
Published Date 2026/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006781
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● 腹膜・腸間膜などの“膜”が脈管・神経の経路と境界を規定する.基本的に膜を貫通するような走行は起こらない.画像では膜が直接みえないため,血管走行から膜配置を読み解く必要がある.
● 後腹壁と腹膜器官への分化,腸管の伸長・回転,癒合筋膜の形成などにより,血管系の中に隔壁が形成される.これらの隔壁は,脈管・神経の区画を作る.
● 膵は,腹腔動脈系・上腸間膜動脈系の双方からの動脈が分布する.この動脈の形態は腹部の動脈の変異パターンにも大きな影響を与える.神経は癒合筋膜間の狭い通路に集束して走行し,上腸間膜動脈の回転に沿ったねじれを示す.

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