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総説
腹腔鏡下左側結腸切除術における視野に関する考察―特に結腸脾彎曲部の筋膜構成
Better operative-field understanding in left laparoscopic colectomy: fascia structure at the colonic splenic flexure
三毛 牧夫
1
,
加納 宣康
1
Makio MIKE
1
1亀田総合病院外科
キーワード:
腹腔鏡下結腸切除術
,
筋膜構成
,
癒合筋膜
Keyword:
腹腔鏡下結腸切除術
,
筋膜構成
,
癒合筋膜
pp.813-820
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102599
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はじめに
腹腔鏡下手術が一般的になり,大腸癌手術においてはその症例数も増加の一途を辿っている.さらに,腹腔鏡下大腸癌手術のアプローチ方法とそれに伴う筋膜解剖が大切であることが認識されてきている.結腸脾彎曲部における手術手技に関しては,肥厚した大網の存在により,腹腔内での操作に難渋するが,筋膜構成の理解があれば手術手技が確実なものとなる.
しかし,その部の臨床解剖の理解は基本的な概念から離れた考察も多くみられる.臨床解剖では,その剝離層を発生学的認識に基づいた膜解剖から解析し,理論的な層を選択しなければならない.そこで今回は,結腸脾彎曲部切除における筋膜構成について考察した.
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