特集 肝胆膵のcommon diseaseにみる非典型的画像所見
膵漿液性嚢胞腫瘍(SCN)
牧瀬 智
1
,
藤田 展宏
1
,
中山 智博
2
,
牛島 泰宏
1
,
岡本 大佑
1
,
石松 慶祐
3
,
田畑 公佑
1
,
石神 康生
1
1九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学
2済生会福岡総合病院放射線科
3九州大学大学院医学研究院分子イメージング・診断学講座
キーワード:
膵漿液性嚢胞腫瘍(SCN)
,
膵嚢胞性病変
,
CT
,
MRI
Keyword:
膵漿液性嚢胞腫瘍(SCN)
,
膵嚢胞性病変
,
CT
,
MRI
pp.1202-1208
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005810
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● 膵漿液性嚢胞腫瘍(SCN)は基本的には良性腫瘍であり,他の悪性ポテンシャルをもつ膵腫瘍性病変との鑑別が重要である.
● SCNの中で頻度が高いのは,microcystic typeとmixed typeである.microcystic typeはSCNの典型像とされ,血流豊富な隔壁を伴う蜂巣状構造(honeycombed appearance)を呈する嚢胞性病変である.
● SCNの非典型例として,macrocystic(oligocystic)type,solid typeがある.
● macrocystを伴うSCNでは膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)や膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)との鑑別,microcystic typeやsolid typeのSCNでは膵神経内分泌腫瘍(PNEN)との鑑別が重要である.
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