特集 呼吸器のcommon diseaseにみる非典型的画像所見
感染症以外の肉芽腫性疾患
冨永 循哉
1
1東北大学病院放射線診断科
キーワード:
肺サルコイドーシス
,
多発血管炎性肉芽腫症(GPA)
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)
,
肺Langerhans細胞組織球症(PLCH)
,
肺リウマチ結節
Keyword:
肺サルコイドーシス
,
多発血管炎性肉芽腫症(GPA)
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)
,
肺Langerhans細胞組織球症(PLCH)
,
肺リウマチ結節
pp.935-944
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005607
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● サルコイドーシス:広義間質に沿って病変が分布する.時に限局性腫瘤,肺炎様の所見を示す.進行例では,牽引性気管支拡張を伴う線状,索状,あるい瘤,結節状の病変となる.
● 多発血管炎性肉芽腫症(GPA):肉芽腫,出血や気道病変を反映して,多発結節,斑状ないしは広範なすりガラス影,コンソリデーションや気管支壁肥厚,無気肺を示す.
● 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA):病期を反映して気管支壁肥厚,小葉中心性結節・分岐状影,小葉間隔壁肥厚,斑状ないしは広範なすりガラス影,コンソリデーションを示す.
● 肺Langerhans細胞組織球症(PLCH):上中肺優位に結節と嚢胞が種々の程度で混在する.小児では病初期より肺底部に病変が生じる.
● 肺リウマチ結節:両肺辺縁優位に多発する境界明瞭な結節.
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