特集 子宮内膜症の病態と画像診断 ―温故知新
子宮内膜症に関連する腫瘍および腫瘍類似疾患の画像診断
竹内 麻由美
1
,
松崎 健司
1,2
,
原田 雅史
1
1徳島大学医学部放射線科
2徳島文理大学保健福祉学部診療放射線学科
キーワード:
子宮内膜症関連卵巣腫瘍(ERON)
,
子宮内膜症関連卵巣癌(EAOC)
,
子宮内膜症性嚢胞の脱落膜化
,
ポリープ状子宮内膜症
Keyword:
子宮内膜症関連卵巣腫瘍(ERON)
,
子宮内膜症関連卵巣癌(EAOC)
,
子宮内膜症性嚢胞の脱落膜化
,
ポリープ状子宮内膜症
pp.776-785
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004705
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●子宮内膜症に関連して,卵巣には明細胞癌や類内膜癌,漿液粘液性境界悪性腫瘍など様々な腫瘍が発生し,稀ではあるが卵巣外の子宮内膜症も腫瘍の発生母地となることがある.
●腫瘍のみならずポリープ状子宮内膜症や妊娠に伴う脱落膜化などの腫瘍類似疾患が発生することもある.
●子宮内膜症性嚢胞に関連する腫瘍のMRI 診断には,造影される壁在結節の描出が重要であり,造影サブトラクション画像が有用である.
●悪性の充実部の評価に拡散強調像は有用であるが,凝血塊や良性の腫瘍類似疾患も高信号を呈することがあり,注意が必要である.
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