特集 ビギナーのための頭部画像診断 ―Q&Aアプローチ― 2023
所見別 小児の白質病変をみたら,どのように考えたらよいですか?
高梨 潤一
1
1東京女子医科大学八千代医療センター小児科
キーワード:
Pelizaeus-Merzbacher病
,
副腎白質ジストロフィ
Keyword:
Pelizaeus-Merzbacher病
,
副腎白質ジストロフィ
pp.77-79
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004330
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● 遺伝性白質疾患(白質ジストロフィ)と後天性白質疾患(急性脳炎・脳症,脳血管障害,中毒,外傷など)を鑑別する.
● 遺伝性白質疾患(白質ジストロフィ)は知的・運動発達遅滞など神経症状を有する小児の画像検査で見出される.髄鞘形成不全性白質ジストロフィ(HLD)か脱髄性白質ジストロフィ(DLD)かを鑑別する.
● HLD,DLDともに白質病変はT2強調像で高信号を呈する.T1強調像で,HLDは軽度低信号~等信号・軽度高信号まで多彩な信号を,DLDはT1強調像で顕著な低信号を呈し,鑑別のポイントとなる.
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