特集 膵癌早期診断のイノベーションを求めて
序説にかえて
竹原 康雄
1
,
蒲田 敏文
2
1名古屋大学大学院医学系研究科
2金沢大学大学院医薬保健学総合研究科
pp.247-251
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002680
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いわゆる膵癌(外分泌性の通常型膵管由来の癌)は,男女ともに年齢調整死亡率の増加している癌であり,2021年のがんの統計によると膵癌全体の5年相対生存率は他の悪性腫瘍と比較して際立って悪く,9.8%と報告されている.また一方で,膵癌は予後の悪い癌ではあるが,1cm以下(『膵癌取扱い規約 第7版』のStage IAのうちT1aとT1b)で切除できれば,5年生存率は80%を超えることが知られている.
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