特集 解剖と病態生理から迫る呼吸器画像診断
第Ⅱ章 サブマクロ解剖と病変の画像 6 肺既存構造との関係から考える肺結節の鑑別診断 (1)胸膜,肺血管,気管支などの既存構造から肺結節の診断に迫る
小塚 健倫
1
,
石井 一成
1
,
清水 重喜
2
1近畿大学医学部放射線医学教室放射線診断学部門
2近畿大学医学部病理学教室
キーワード:
浸潤影
,
肺炎
,
原発性肺癌
,
転移性肺癌
,
肺腫瘤影
Keyword:
浸潤影
,
肺炎
,
原発性肺癌
,
転移性肺癌
,
肺腫瘤影
pp.A168-A184
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001903
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• 肺のCT は,一見,広範な空間の中に,血管と気管支が樹木のように生い茂っているようにみえるかもしれない.しかし,実際は肝と同じように,葉という大きな区分と小葉という小さな区分の集合体である.
• CT にはあまり描出されないが,肺には葉間裂や小葉間隔壁,肺胞隔壁などの多くの壁が存在している.ここに病変が発生すると,病変が,血管やこれらの壁で遮られるか,これらをゆがめるか,突破するか,あるいはすり抜けるかによって,病変の特徴をとらえることができる.
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