特集 解剖と病態生理から迫る呼吸器画像診断
第Ⅱ章 サブマクロ解剖と病変の画像 5 肺の既存構造からみた肺感染症
國弘 佳枝
1
,
田中 伸幸
2
,
松本 常男
2
,
伊東 克能
1
1山口大学大学院医学系研究科放射線医学講座
2国立病院機構山口宇部医療センター放射線科
キーワード:
肺胞性肺
,
気管支肺炎
,
小葉性肺炎
,
肺感染症
Keyword:
肺胞性肺
,
気管支肺炎
,
小葉性肺炎
,
肺感染症
pp.A154-A167
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001902
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
• 肺感染症の薄層CT(thin section CT;TSCT)所見を検討する上で,小葉構造を理解し,経気道散布を示唆する小葉中心性分布や血行性播種を示唆するランダム分布など,病変の分布形式について把握しておく必要がある.
• 小葉構造に沿って広がる感染症,小葉構造を越えて広がる感染症,区域性に広がる感染症,非区域性に広がる感染症,肺の既存構造を破壊して空洞を形成する肺感染症など,病変の進展形式の特徴を把握することが鑑別診断に有用である.
• 肺感染症の一部は好発部位を有するため,その特徴を把握しておくことが重要である.
Copyright © 2020, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.