画像診断と病理
結節性筋膜炎
奥田 実穂
1
,
小林 聡
1
,
蒲田 敏文
1
,
山本 憲男
2
,
土屋 弘行
2
,
池田 博子
3
,
山本 幾
4
1金沢大学病院放射線科
2金沢大学病院整形外科
3金沢大学病院病理診断科
4芳珠記念病院放射線科
pp.1502-1503
発行日 2019年11月25日
Published Date 2019/11/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001440
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50歳台,男性.右季肋部のしこりを自覚して受診.増大傾向であったが,圧痛なし,熱感なし.超音波検査では右腹壁に長径3cmの不整形腫瘤を認めた.内部はやや不均一な低エコーを呈し,辺縁は索状に連続する構造を複数認めた.MRIでは,腫瘤は右腹壁筋間に存在しており,多分葉状,不整形で境界は概ね明瞭であった.T1強調像では,筋と概ね等信号,ADC低下は認められなかった.T2強調像にて著明高信号を呈し,辺縁優位の造影効果を有する部分と,T2強調像でやや高信号を呈し,比較的均一な造影効果を有する部分が認められた.造影後期相では,超音波検査と同様に辺縁に伸びる索状の造影効果を複数箇所で認めた.脂肪の含有は認められなかった.
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