Japanese
English
臨床経験
結節性筋膜炎の2例
Two Cases of Nodular Fasciitis
土田 敏典
1
,
赤崎 外志也
1
,
赤丸 智之
2
,
津山 健
2
Toshinori Tsuchida
1
1恵寿総合病院整形外科
2国立山中病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keiju General Hospital
キーワード:
nodular fasciitis
,
結節性筋膜炎
,
MRI
,
磁気共鳴撮像法
Keyword:
nodular fasciitis
,
結節性筋膜炎
,
MRI
,
磁気共鳴撮像法
pp.651-654
発行日 1999年5月25日
Published Date 1999/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902716
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抄録:急速に増大した結節性筋膜炎の2例を経験したので,報告する.
症例1は55歳,男性.左前腕屈側に腫瘤があり,MRIのT1強調像では中等度,T2強調像では境界不明瞭な高度信号域を呈し,Gd造影像で不均一に造影された.症例2は48歳,男性.左大腿外側に腫瘤があり,MRIのT1強調像では低信号,T2強調像では境界明瞭な高信号域を示し,Gd造影像では均一に造影された.いずれの症例も症状発現後それぞれ86,55日目に腫瘍を辺縁切除した.術後1年5カ月以上経過しているが,再発を認めていない.
2例ともShimizuの分類上,fibrous typeに相当するものであった.結節性筋膜炎では病期に応じMRI画像も変化するといわれており,今後は,その病期に応じたMRI画像所見の検討が必要と考える.
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