特集 進展経路からアプローチする頭頸部癌の画像診断
1. 上咽頭癌に関連する進展経路 1.1 Morgagni洞を介した傍咽頭間隙進展
久保 優子
1
,
久野 博文
2
1国立がん研究センター中央病院放射線診断科
2国立がん研究センター東病院放射線診断科
キーワード:
Morgagni 洞
,
傍咽頭間隙進展
Keyword:
Morgagni 洞
,
傍咽頭間隙進展
pp.818-819
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001192
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上咽頭癌の腫瘍進展において,最も重要なのが側方進展である.側方進展はMorgagni洞を介した傍咽頭間隙への深部進展が最も頻度が高い.傍咽頭間隙浸潤(T2因子)は局所再発や頸部再発,遠隔転移,生存率などと有意な相関を示す重要な予後因子であり,画像(特にMRI)で正確に同定・否定する意義が高い.また,傍咽頭間隙進展は咽頭頭底筋膜のバリアを越えたことを意味し,頭蓋底浸潤(T3)や頭蓋内進展(T4)の経路となる.
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