特集 進展経路からアプローチする頭頸部癌の画像診断
6. 下咽頭癌に関連する進展経路 6.4 輪状後部・頸部食道進展
田中 宏子
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1がん研究会有明病院画像診断部
キーワード:
輪状後部
,
頸部食道進展
Keyword:
輪状後部
,
頸部食道進展
pp.878-879
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001220
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輪状後部進展は梨状陥凹癌からが多く,対側下咽頭や下方の頸部食道に浸潤する経路となる.また,輪状後部の前方には喉頭が位置すること,外側深部で甲状腺との間に反回神経が走行することから,これらへの浸潤により声帯固定を起こしうる.輪状後部に及ぶ病変では,原則的に喉頭機能温存術の適応から外れる.輪状後部進展は粘膜下浸潤の傾向にあるため,内視鏡では観察しづらく,画像診断の意義がある.
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