特集 心臓造形生物学:Heartができるメカニズム
海外注目論文解説 心臓発生に関わるlong non-coding RNA
堀 優太郎
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1東京大学分子細胞生物学研究所心循環器再生分野
pp.1153-1154
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
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lncRNA(long non-coding RNA)は200bp以上のRNAで,タンパク質への翻訳を介さず,立体構造などにより直接機能するものと一般に定義される.Cap構造とpoly(A)を持ち,RNAポリメラーゼⅡによって転写されるなど,通常のmRNAと構造的には同様である.近年,次世代シークエンス技術の発展に伴い,大きな注目を集めているものの,そのほとんどの機能が未知である.2013年に初期心臓発生に関わる2種類の新規lncRNA(Braveheart,Fendrr)に関する論文が立て続けに発表されたので,ここに紹介したい.
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