特集 ゲノム編集革命:遺伝子改変はZFN・TALEN・CRISPR/Cas三強時代へ
海外注目論文解説 RNA誘導型ヌクレアーゼ:CRISPR/Casシステムによるゲノム編集
佐久間 哲史
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1広島大学大学院理学研究科数理分子生命理学専攻 分子遺伝学研究室
pp.515-517
発行日 2013年4月22日
Published Date 2013/4/22
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2013年1月初頭,Science誌の早期オンライン版コンテンツであるScience Express に,CRISPR/Cas システムを用いた哺乳動物細胞におけるゲノム編集の論文が2 報掲載された1),2) .さらに同月,Nature Biotechnology 誌に3報3)〜5),eLife誌に1報6) と立て続けに論文が発表され,CRISPRテクノロジーは瞬く間にゲノム編集研究の最前線に躍り出た.本稿を執筆している2013年2月現在では,遺伝子改変の効率や安全性(予期せぬ変異の導入の有無)に関する知見に乏しい状況ではあるが,ZFNやTALENに取って代わる可能性を秘めた技術であるだけに,本稿でいち早く情報をお伝えしたい.
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