特集 3D-エピゲノムが生む新たな生命情報:細胞のメモリーとリプログラミング機構に迫る
せるてく・あらかると
There is no THE senescence phenotype
成田 匡志
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1Cancer Research UK, Cambridge Research Institute
pp.923-924
発行日 2012年7月22日
Published Date 2012/7/22
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細胞老化の研究を始めて今年で13年目になります.系は一貫して,ヒト線維芽細胞における癌遺伝子Ras誘導性細胞老化です.その間に場所はアメリカからイギリスへ,ポジションはポスドクからグループリーダーへと変わりましたが,実験系は基本的に変わっていません.若干の改良はあったものの,よくもこんなに長い間,これだけを生業としてこられたな,と感心してしまいます.しかし,細胞老化研究の歴史を振り返ってみると,単一の実験系に集中することにも一理あるような気がします.それは細胞老化の内容が複雑すぎるということです.実験系くらい単純にしておかないと,僕の頭では太刀打ちできません.
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