連載 総合診療POEMs ─診療で使える!旬なオススメ文献─ 第11回
降圧薬内服のタイミングは「朝食前」と「夕食後」どちらがいいの?
戸田 智也
1
,
岡田 悟
1
1東京北医療センター 総合診療科
pp.519-523
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023040020
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降圧薬の内服は1日のなかでどのタイミングがよいのか?
降圧薬は総合診療医が日常診療で最も処方する薬剤の1つである.筆者は,降圧薬は特別な理由がない限り「朝食後」で処方することが多い.紹介状やカルテから察するに「朝食後」に処方する先生方が多いのではないだろうか.しかし,降圧薬をいつも決まって「夕食後」に処方する先生がいた.当初は内服アドヒアランスの問題からそのように処方されていると思っていたが,ほぼすべての患者に対して「夕食後」で処方されており,そういうわけでもなさそうだということに気がついた.何か理由があるのではないかと思い,1日のなかでいつ降圧薬を内服することが効果的なのかという疑問をもったため,今回調べてみることとした.
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