特集 不明熱のカルテ
古典的不明熱
CRP 0.7で3週間続く発熱と頸部前屈痛を認めた30代女性
竹之内 盛志
1
1一宮西病院 総合内科
pp.190-193
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023020009
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ファーストインプレッション
熱源がわからなかったら造影CTと婦人科コンサルト,と思っていたら頸部リンパ節腫脹がみつかった.症状は増悪または寛解傾向でもないため,感染症,とくに一般細菌感染症らしさはない.圧痛もあり,CRP低値上昇以外は採血データに異常はなく,年齢や性別から菊池病をもっとも疑った.全身性エリテマトーデス(SLE)は要注意で,must rule outは細菌感染,要注意は結核と悪性リンパ腫である(表1,2)1).まずは造影CTでリンパ節の分布ならびに膿瘍や腫瘍の確認をする.
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