みえる! わかる! 循環器のくすり 心不全・高血圧編 第3部 用語解説
23 高血圧と生活習慣 便秘(いきみ・怒責を伴う行動)
小國 恵子
1
1医療法人社団まほし会真星病院看護部
pp.658-659
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2026040033
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『便通異常症診療ガイドライン2023』1)によると,「便秘は,本来排泄すべき糞便が大腸内に滞ることによる兎糞状便・硬便,排便回数の減少や糞便を快適に排泄できないことによる過度な怒責,残便感,直腸肛門の閉塞感,排便困難感を認める状態」と定義されています.排便時は,主に横隔膜や腹筋の力を使っていきみますが,いきむことで腹腔内圧が高まり胸腔内圧も上昇します.胸腔内圧が上がると大動脈への圧負荷が生じ,一時的に血圧は上昇します.血圧の上昇は,脳心血管病発症のリスクとなります.一方,胸腔内圧の上昇によって静脈灌流が減少し,心拍出量も低下します.強くいきんだ場合は血管迷走神経反射が生じ,血圧が下がる現象が起こる可能性もあります.一般に,いきみ・怒責が強いほど,これらの血圧変化は大きいとされています.このため,高血圧患者にとっては便秘を改善し,いきみ・怒責を避ける生活改善が必要といわれています.
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