特集 メタボ治療のゲームチェンジャー!? GIP/GLP-1受容体作動薬
予告「インクレチン-グルカゴン物語」① グルカゴン─GLP-1─GIPの三角関係
北村 忠弘
1
1群馬大学生体調節研究所
pp.831-836
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025050023
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Key Points
グルカゴン,GLP-1,GIPはアミノ酸配列や作用に類似点が多いペプチドホルモンであるが,互いに反対の作用を示す場合もある.
これらのホルモンは生理的な濃度で発揮される生理作用と,薬理学的な高濃度で発揮される薬理作用が異なる場合があり,区別して考える必要がある.
これらのホルモンの受容体作動薬,特に2つ,あるいは3つの受容体に同時に作用するデュアルアゴニストやトリプルアゴニストが開発中であり,今後の糖尿病,肥満症,脂肪肝,慢性腎臓病などの治療にパラダイムシフトを起こす可能性がある.

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