特集 メタボ治療のゲームチェンジャー!? GIP/GLP-1受容体作動薬
「インクレチン物語」新章はじまる② なぜ,GIPはこれまで臨床応用されなかったのか?
藤井 美紀
1
,
原田 範雄
1
1福井大学学術研究院医学系部門 内分泌・代謝内科学分野
pp.753-756
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025050005
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Key Points
高血糖下ではGIPによるインスリン分泌促進作用が消失する.しかし,血糖値を正常化させるとその作用は回復する.
GIPはエネルギーを効率的に脂肪組織に蓄積させる倹約ホルモンとして作用する.しかし,飽食の時代では,催肥満ホルモンとして作用する.
薬理的なGIPの作用は,食欲の抑制やインスリン感受性を高める可能性がある.

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